「変化」に適応することの必要性が、ネズミと小人(こびと)のチーズ探しの物語をモチーフに語られています。
変化に適応する
ネズミと小人が、迷路(=社会、会社、家庭など)の中で、チーズ(=人生で求めるもの、仕事、財産、家族など)を探し求めています。ネズミは、例え一度手に入れたチーズを無くしたとしても、すぐに別のチーズを手に入れることが出来ますが、小人にはそれが出来ません。ネズミは、「変化」をすぐに受け入れ対応したのに対して、小人は「変化」を拒絶し抵抗したことが、その違いでした。
目標を持つ
私が興味を抱いたのは、探し求めるチーズのイメージを具体的に想像することの重要さが指摘されているところでした。「チェンジ」というスローガンは既に社会に浸透していますが、具体的に何から始めるべきか?その中身は大して語られていません。
求めるチーズをイメージすること、言いかえると、理想や、あるべき未来を想像し、具体的な目標を持つことの重要性が、この物語には含まれています。
変化の途中でくじけそうになったとしても、未来が想像できさえすれば、頑張ってそこにたどり着けることが出来るのです。そのことが確認できただけでも、私にとって読む価値がありました。
外部への働きかけ
ただ、この本の物語では、外部の環境に対して、自らが影響を与えることが出来ないことが前提として話が進んでいきます。外部を変化させることは出来ないので、自分が変化し適応するしかないという論理です。しかし、必ずしもいつも「外部を変化させることは出来ない」訳でもないとも思います。自分が変わるだけではなく、外部に変化を働きかけることも「変化」に対処する可能性として忘れてはならないと思います。


