昨日は「Wikiばな」というイベントに言ったのですが、おもしろい話がたくさん聞けました。
私にとって特に興味深かったのは江渡さんによる「合議の知を求めて」という本の紹介でした。この本に書かれている実験によると、複数のグループに対して答えのある問いを出した場合、仲間内でコミュニケーションを通して統一した答えを導き出す方法よりも、グループ内のコミュニケーションを遮断して個々に答え出した上で(グループ内で)ひとりでも正解者がいればOKという方法の方が、正しい答えに到達する可能性が高かったそうです。
もしかして私たちは今まで「コミュニケーション」の効用を過大評価していたのかもしれません。
根回しによる合意形成、「話せばわかる」的説得、妥協と譲り合いによる一致よりも、個々人による意思決定を重視する、つまり意思決定の数を多くして、結果的に成功した判断を事後的に採用する、という方法の方が上手くいきそうです。
昨年のウェブ学会の時に、集合知的に個人の意思を集約する「民主主義2.0」の話を知って、その際は「人と人とがコミュニケーションを通して合意形成する議会の機能を無視して上手くいく訳ないじゃん!」と受け流していたのですが、やり方しだいでは上手く行くかもしれないと思いなおしています。
この本のみならず、社会的な意思決定に関しては、学術的な成果が既にいろいろあるようです。興味が出てきたので、時間を作って学べればと思っています。


